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NEODEAD GAME BLOG

ゲームを思考する

Fallout 4 Impression

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Fallout 4★★★★☆

 

2015年12月17日の発売から1年以上が経過してしまったが、私なりの感想を残しておく。

まずはじめに、本作は「Fallout 3」と「Fallout: New Vegas」の延長線上にある作品として地続きであること、そして核戦争後の退廃的な世界観はそのままに、各勢力に翻弄されながらメインクエストを進める構成もシリーズ経験者にはお馴染みであることを明記しておく。

また、次世代機への移行によりグラフィックが格段に進化していたことも付け加えておきたい。

これにより、舞台のリアリティーはさらに説得力を持ち、洋ゲー特有のキャラ造形の酷さもかなり改善されていた。

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基本的にはFPS/TPS、つまりは主観視点での操作が主となる故、こうしたプレイヤーの外見についてはあまり意味がないのでは、という声もあるかもしれない。

だが、このゲームの場合、会話シーンにおいてはプレイヤーも客観的に描写されることから、各種装備の見た目の違いについては十分楽しめる仕様と言えよう。

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画像をご覧の通り、遠景まで描写されたグラフィックは光源処理の影響もあって確かに美麗である。

このような荒廃した大地に独り取り残されたかのような絶望感、何と言ってもこれは本作の最大の見せ場だ。

過酷な選択を迫るシナリオ構成からも分かるように、プレイヤーはひたすら孤高であることが求められるのだ。

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孤高の存在とはいえ、コンパニオンシステムも健在である。

画像の犬のほか、様々な人種と一緒に共闘することが出来る。

場合によっては恋人関係になるシチュエーションも用意されているのは地味に嬉しい。

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基本的なシステムに変化はないものの、本作より新しくビルド要素が加わった。

これには賛否あるかと思うが、スクラップ(材料)集めが苦にならなければそれほど面倒には感じない。

メインクエストでも頻繁にビルド指示が下されるものの、難易度自体は低い。

あくまでもテンポ重視という姿勢、このさじ加減は絶妙だと思う。

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ビルド要素に加え、クラフト要素も搭載。

武器や防具について、自分好みの機能を付加出来るようになった。

こちらもスクラップ集めが基本となる。

また、本作においては武器や防具の耐久性の概念を廃止しており、これはまさに好判断と言えよう。

例えば壊れる武器の存在によって攻略の難易度を上げることは、全体のテンポの良さを阻害する。

この点について、開発陣が過去作の反省点をしっかりと踏まえたところは流石である。

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さて、ここからはネタバレとなるので未クリアの方はご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メインクエストにおいて、各勢力で「お使い」という名のサブクエストを頼まれつつ、レベルアップしていく構成は過去作を踏襲したものだ。

各勢力は主に「ミニッツメン」「BoS」「レールロード」「インスティチュート」に分かれており、後半に進むにつれてクエストによっては敵対することになる。

要するにエンディングは大きく分けると4つに分岐するということだ。

しかしながら、エンディングそのものについてはあまり変化はなく、どの勢力でクリアしても物語的に大きな差はない。

 

私も4つの勢力全てのエンディングを見たが、特に感想はない。

「人は過ちを繰り返す」

このゲームはそれが言いたいだけなのだ。

むしろ気を遣わなければならないのは、クリア後もプレイが続行するため、どの勢力と長くお付き合いしていくか、ということ。

私としては思想的にも「ミニッツメン」が無難とは思うが、ここは人それぞれだろう。

 

間違っても人造人間万歳な「インスティチュート」の思想には毒されたくないが、各勢力で1番タチが悪いのは「レールロード」ではないかと思ったりもする。

この組織はどこか反政府主義的で内部分裂しやすい構造的な欠陥があるように思う。

「BoS」は過去作でもお馴染みの軍事組織だが、その軍国主義的な思想から全く進歩がない。

「ミニッツメン」の場合、根底にある思想が「人助け」である故、腐敗さえしなければこの退廃的な世界において貴重な人民組織となり得るだろう。

プレイヤーが最初に対峙する勢力という意味でも、本作のメインシナリオではないかと私は邪推する。

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Fallout 4」は、総合的には面白い作品であることに間違いはない。

私のプレイ時間も100時間は超え、十分に堪能したことも事実だ。

ただ、どこかで見たような景色やクエストはシリーズ経験者にとってデジャヴの温床となっているのも否定出来ない。

グラフィックの進化だけで新鮮味を感じるかどうかは人それぞれだが、「Fallout 3」のような没入感はなかったように思う。

 

あえて言うなら、恐怖感が減退していたのが残念だった。

過去作における下水道や地下鉄構内はある種のホラー映画のように陰湿で不気味だったはずだ。

ところが本作ではグラフィックの向上により全てがクリアになり、一寸先が闇ではなくなった。

また、グールやスーパーミュータントなど、敵生命体の造形に変化や進化がなかったことも遠因だろう。

加えて過去作では抜群の存在感を放っていたレイダー達があまり目立たなくなっていた。

これは非常に由々しき問題である。

彼らほど世紀末的な雰囲気を出せるモブキャラはいないのだ。

 

このような世界の終わりにおいては、もっと「狂って」いても良かったのではないだろうか。

日本語吹替も全般的に礼儀正しく、「新鮮な肉だぜぇ!」と叫びながら彼らに襲われることもなかった。

 

今後、DLCでこうした終末的な「恐怖感」が補完されることを願いつつ、、、以上を私の率直な感想として残しておく。

そして、「Fallout 5」に期待することにしよう。

 

Fallout 4 - PS4

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